Xperia端末の強制起動
久しぶりに,過去に使用していたXperia Z5を起動してみたら,
電源がつかん,という事態に陥りました。
色々と調べてたら色んな起動方法がありましたが,自分が試して起動した方法を紹介します。
結論から書くと,SIMスロットをぶち抜いてから,電源ボタン長押し,です。
電源がつかない時の症状
ちなみに,前回に使用してから1カ月程,部屋に放置していただけです。
・充電しても赤いライトがつかず
試したこと
・電源ボタン長押ししてもつかない
・他のサイトで見た,電源ボタン+音量ボタン,の9秒押しでもだめ
最後の手段として,
SIMカードのスロットを抜いてから,電源ボタンを長押ししてみたら無事に回復しました。
では,
論文リバイス時の変更履歴を一括で蛍光マーカー着色する方法 wordにて
論文を再投稿する際の変更箇所のマーカー付けに関する小ネタです。
修正した学術論文を再投稿する時,
ジャーナルによっては,初投稿時から変化した箇所を蛍光マーカーで分かるようにしたwordファイルの提出も必要になることがあるかと思います。
(特に,リバイスのタイミングで英文校閲に出した場合は変更箇所が多くなるので,いちいち蛍光マーカー付けするのが大変かと思います)
そんな時に,ワードマクロでwordの変更履歴挿入箇所を一発で蛍光マーカーしてくれる機能があったので紹介します。
ワードマクロのコードについては以下の記事に書いてありました。
一応,ここにもコード貼っておきます(上の記事から引用したものです)。
Sub
変更履歴_追記箇所を蛍光ペンの黄色にする()
Dim
myRev
As
Revision
Dim
newDoc
As
Document
'チェック用文書
'変更履歴の記録をオフにする
ActiveDocument.TrackRevisions =
False
'文書が保存されている場合に実行
If
ActiveDocument.Path <>
""
Then
If
ActiveDocument.Saved =
True
Then
Set
newDoc = Documents.Add(Template:=ActiveDocument.FullName)
Else
If
MsgBox(
"文書を保存してから実行します。"
& vbCr & _
"保存しますか?"
, vbYesNo,
"実行前の確認"
) = vbYes
Then
ActiveDocument.Save
Set
newDoc = Documents.Add(Template:=ActiveDocument.FullName)
Else
Exit
Sub
End
If
End
If
Else
MsgBox
"現在のファイルを保存してから実行してください。"
Exit
Sub
End
If
'チェック用文書で蛍光ペンを解除
newDoc.Range.HighlightColorIndex = wdNoHighlight
'変更個所を反映させ、挿入部分に蛍光ペンで着色
For
Each
myRev
In
newDoc.Revisions
Select
Case
myRev.Type
'挿入の場合
Case
wdRevisionInsert
With
myRev.Range
.HighlightColorIndex = wdBrightGreen
.Revisions.AcceptAll
End
With
'それ以外の場合
Case
Else
With
myRev.Range
.Revisions.AcceptAll
End
With
End
Select
Next
Set
myRev =
Nothing
Set
newDoc =
Nothing
End
Sub
ちなみに,そもそもワードマクロってなんだろう,という方は以下の記事で手順を紹介してくれています。
では,
窒素の社会被害額の論文
2016年にScience advancesに出版した窒素の社会コスト(SCN)に関する論文です。かなり大きなタイトルの論文ですが,ミネソタ州を対象にしたcase studyです。ただ,コンセプトが,炭素だけじゃなくて窒素についてももっと社会被害額の試算を進めていこう,という感じになっているのでこのタイトルにしたのかと思います。
概要としては,ミネソタ州における肥料投入に焦点をおき,そこから環境中に流出する窒素の社会被害額を“詳細に”導出する手法を編み出した,という感じです。
これまでにも窒素による社会被害額をグローバルスケールで試算している論文はいくつか出ています。既存文献との違いとして上にも挙げた“詳細に”がキーポイントかと思いますので,以下で私が感じたこの論文の新規性を2つ挙げておきます。
1.地域に着目することで,窒素被害が地図的に見て町のどこで大きいのかを導出することで,今後の窒素管理の方針もだしやすくなるね,というのが一番の新規性かと。
2.窒素被害額の試算方法に関しても,これまでの文献のように,環境中に放出されるときの窒素形態だけから被害額を想定するのではなく,窒素が環境中に放出されてからの動態や形態の変化も考慮してより詳細に試算してみた,というのも新規性の1つだと思います
後者の新規性である被害額の試算精度改善について
個人的な意見ですが,こういう研究の最終目標は,窒素管理に役立てることだと思うので,被害額試算の精度をどこまで上げていくべきか,ちょっとよく考えた方がよさそうですね。
著者も言っていますが,炭素と比べて窒素ではなぜこの手の研究が進まないかというと,環境中における動態が想定しづらいから,ということが挙げられるようです。
例えば,炭素であれば,被害を引き起こすのは大気中に放出されて温暖化を引き起こす,というのが一般的です。一方窒素は,大気中だけでなく,土壌や水圏も考慮しなければならない,また,形態も変化していくため,その被害を調べるのが非常に難しいようですね。
こういった窒素の複雑性を考慮すると,試算の詳細性を求めていくにしても限界があるように感じます。
もちろんこう言ったアプローチも必要だと思いますが,
その一方で,現状の成果を窒素管理に繋げるアプローチも進めていく必要があると感じました。
Rに取り込んだデータの条件付き抽出
今回もR言語に関するお話をしようと思います。
テーマは,エクセルで取り込んだデータの条件指定をしての抜き出し,です。
例えば,以下のCSVファイルをエクセルに取り込んだとします。
data1_ <- read.csv("data_blog.csv",header = T, fileEncoding = "utf-8")
data_1の中身はこんな感じです。
この中から,1~3行目のjapanのデータだけを抜き出したい時に使える関数が”subset”です。
コードは,
data_extract <- subset(data_1, data_1$id == "japan")
#data_1$id == "japan"により,data_1中の”id”列にある”japan”という文字列条件に合致するものを”==”にて指定。
これだけです。
ということで中身を確認すると,
”japan”のデータだけ取り出すことができます。
という,データ抽出のお話でした。
慣れないうちは,エクセルのフィルター機能でデータ指定して,もう一回Rに取り込むという作業をやりがちかもしれませんが,
R上で,一度取り込んだデータでに対しても,やり方を知っていれば色々とデータの操作が簡単にできるので,そのうちの1つの紹介でした。
ではでは
R言語で出力するグラフ等のフォント設定
久しぶりにブログ更新します。
のブログ記事の閲覧数が予想以上に多かったので,今回も初歩的なことについて,ログを残しておこうかと思います。
ということでテーマは,R言語の出力時のフォント設定に関してです。
既に色んな方が,Rのフォント設定についてまとめているので,簡潔にコードだけ書いておきます。
windowsFonts(TNR = windowsFont("ここに指定したいフォント名を書く"))
par(family="TNR")
コードは以上です。このコードをグラフ等の出力時の前に一発かませておけば,出力時のフォントが変更できます。
例として,"Times New Roman"のフォントを指定して書いてみます。
デフォルトのフォント設定だとこんな感じの出力ですが,
windowsFonts(TNR = windowsFont("Times New Roman"))
par(family="TNR")
を実行した後に,plot関数等でグラフ出力をすると,
こんな感じで微妙に見栄えが良くなるかと。
ではでは
連携大学院のメリット・デメリット
現在、連携大学院の修士学生として某研究所にお世話になっているので、
連携大学院とはどんなものなのかを紹介しようと思います。
■連携大学院とは
まず、連携大学院とは
大学に籍を置いているが、研究室は国立の研究所にあり研究活動もそこで行える制度です。
私の場合は、大学院進学(修士課程の時)を機に大学自体を変えました。
大学院進学後の指導教員は研究所の所属の先生で、私を含めその先生の研究室を志望した学生は研究室自体が研究所にあるという状況です。
最近、大学院では研究所との連携を深める動きがあるようで、研究所に所属している研究員の方をその研究科の客員教員として招き入れ、学生が連携大学院として研究所で研究をするというような制度を推進しているみたいです。
そこで今回は、実際に連携大学院を経験している身として、これから進学を考えている人に向けて、そのメリット・デメリットを挙げていこうと思います。
■メリット
・国立の研究所の施設を使えること
・学生でありながらプロの研究員の方を間近でみれること
・研究室にもよりますが、大学よりも研究費に恵まれていること
・様々な研究員の方と知り合いになれること(研究者としての顔を広げられる)
・リサーチアシスタントとして研究しながら、給料がもらえる確率が高い
以上に主なメリットを挙げてみました。
メリットは多くありますが、最大のメリットは何といってもプロの研究員の研究ぶりを間近で見れることだと思います。
私は学部時代、大学の研究室に所属していたため、教授の仕事を間近で見る機会はありませんでした(相談等はちゃんとのってくれます)。
修士入学後、連携大学院で研究所に来るとまず驚いたのは、学生も研究員の方と同じ部屋で研究ができ、周りにいるのはプロの研究員・ポスドクの方だったことです(正直少し焦りました...)。普通の大学の研究室であれば、いたとしても博士課程の人で、プロの仕事ぶりを横からみれるなんてことはまずないと思います。これから研究者を目指す自分にとっては、自分の目標が目の前にいて話もできる状況なので、自分がこれから何をすべきか、どの程度のレベルまで研究をもっていけばいいのか、研究員の労働とはどういうものなのか、を間近で見れる上に相談までのって頂けるため、非常に貴重な経験をさせてもらっていると思います(研究員人柄にもよりますが、親切な方に恵まれました)。
また研究室によるところはありますが、基本的に研究所は大学よりも基盤の研究費が多く、実験系の研究であれば、大学の研究室よりも実験に関するお金を出してもらいやすいと思います(少なくとも私はびっくりするくらいお金を使わせて頂きました)。そもそも研究設備がかなり揃っているため、研究がしやすいです。
研究所といっても中身は会社のようなものなので、全体の人数は多く、昼休みや5時以降にサークル活動のようなスポーツ同好会をする機会があります。そこでは、研究室以外の異分野の研究員の方ともつながりができるため、研究者としての顔を広げる以外にも、単純に交友関係が広がるかと思います(担当教員に聞けばどういう同好会があるのか教えてくれるはずです)。
また、研究所で学生として研究をする場合、リサーチアシスタントとして月に数万円ですが、バイト代を出してくれる研究室が多いようです。私の友人は月に10万弱もらってました(修士学生にそこまで払ってくれるところは少ないと思いますが)。いずれにせよ、経済面で困っている場合には、お金のサポートをしてくれる場合があります。
■デメリット
・学生の身分なので、少し研究室での肩身が狭い
・同期や先輩、後輩が来る可能性がかなり低いので、研究室飲み会などの大学生っぽいイベントはないと思った方が良い
・研究室にもよるが、年齢層が若干上の方が多いことが多いので、気軽に研究や実験方法を聞くのには抵抗がある
以上に考えられるデメリットを挙げてみましたが,総括していえることは,圧倒的に年齢層が上の方が多いことです。書いてみると意外とデメリットが少なかった(笑)
(余談ですが,私は大学院受験時,連携大学院に所属する上でやっていけそうかどうなのか的なことは面接で聞かれました。)
人間関係も一から作り直すことになるので,大変ですが良い社会勉強になるかと思います。結局のところ本人次第なところはありますが,以上に挙げたことが余程苦痛に感じないのであれば大丈夫かと思います。
■まとめ
連携大学院のいい点・悪い点を挙げてみましたが,結局のところその研究室によってさまざまだと思います。個人的な感想としては,肩身が狭い部分はあるものの,様々な面で自分の成長になっていると感じます。
これから連携大学院への進学を考えている方は教授の指導方針はもちろんのこと,研究室の雰囲気や研究費の状況等も聞いておいた方がいいと思います。
1つ注意したいのは,担当教員は研究室の良いところを推してくることが大半(デメリットを言ってくれる人はあまり見かけません)なので,その研究室に先輩学生が所属しているのであれば,その人のアドレスを入手して(担当教員に聞けば教えてくれるはずです),実際の研究室の雰囲気を聞いた方がいいと思います。
連携大学院について聞きたいことがあれば,コメントいただければ返信します。
それではまた